株式会社大雄(ラクラシエ)店長 阿部様

お取引いただいてる中で、「こんなことがあって困った」「逆に助かった」などありましたら教えてください。

1年と半年くらい経ちましたよね? 弊社もショールーム運営というのは初めての事だったのですが、派遣の方のお陰でここまで来れているとホントに思ってます。

ありがとうございます。 彼女たちもこういったジャンルのお仕事をずっとやってきたわけではないのですが、その辺は大丈夫でしたか?

初めての事だったと思うのですが、心の持ち方や仕事に対する考え方が、一緒になってきたかなと感じています。オープン当初は「こういう事出来ますか?」と言うと「私出来ません」「それはちょっと」といった言葉が出ていたのですが、今は「ちょっと考えてみます」「やってみますね」といった感じでプラスに捉えてくれる部分が多く、一緒に運営しているという気持ちになってくれていて、私たちも本当に助かっています。

何となく最初は「私たち派遣だから言われた事をやらなきゃ」逆に言うと「言われた事しかやらない」という意識だったのですね。

最初は「派遣の立場なんで」といった様子でした。私も派遣の方と一緒に仕事するのは初めてでした。接客や工場勤務でずっとやってこられた方は、分からない専門用語からひとつひとつ丁寧に教えていくところから始めましたね。

最初は研修も結構行って下さってました。

接客の基本は知っていた方が良いと思います。その型を基本に自分らしさを大事にして欲しいと思っています。弊社では積極的に研修の場は提供するようにしています。派遣と言いながらもやはり会社の顔なので、是非研修には参加して欲しいです。会社の事や良いところなどを伝えられるようになって欲しいですし、逆に悪いところは直していくように、「自分でやってみる」「自分で何かできるんじゃないか」という事を考えながら働いてもらっていると思っています。

最初のころと比べて「大雄さんの」という当事者意識が随分出てきたかな、という感覚ですか?

はい!今では派遣の方にもイベントの企画運営をお願いしています。Kさんのお料理教室にしてもそうですし、Nさんはローズウィンドウという講師の資格を持っているのでイベントを担当してもらっています。Mさんは手先が器用なので今だと「ヒンメリを作る(*)」イベントの先生をやってもらったり、Tさんも同様にクラフト系のイベントをやって貰うようにしています。Tさんは凄いですよ!お子様と一緒に親御さんが参加できるイベントを企画してくれます。例えばひな人形をクラフト粘土を使って作るイベントがあるんですが、大変ご好評をいただいております。
[(*)フィンランドの伝統的な装飾品。藁の代わりにストローを使って作成し、インテリアとして人気]

なるほど。スタッフが徐々に積極的になってきたということですが、逆に長くお世話になると慣れという部分で悪いところが出てきてないかな、とそこは心配するんですけど・・・。

お客様への接客については特に問題はないのですが、整理整頓やお掃除などは継続していくことが難しいと感じています。ただ、同じクオリティーやレベルでお掃除のやり方や整理整頓の仕方をやっていきたいと思っているので、その都度お伝えしていくことを心がけています。
しかし、同じように誰もができるということは難しいことだと思います。同じレベルで仕事をするためにどのような取り組みをしたらよいのか、また、なにを改善したらよいのかを意見交換して、その都度改善することで今は運営を進めています。

そこは上手くいっていますか?

今のところは上手くいってます。同じクオリティーでサービスを提供する為に、個々に直接言う事で直ることもありますし、皆が共有して直すこともあります。逆に今では「こういう風にしたらどうですか」「こういう場合とこういう場合がありますけどどうしましょう」といった提案で質問がくるようになっています。

意思疎通のレベルが、一緒にお仕事していく期間に比例して上がってきてるって感じですね。

そうですね。人によって不得意な部分と得意な部分って個々にあると思うんですよ。なので誰かが補えばいい、ということは派遣の方には言ってます。

託児のスタッフはどうですか。

日頃は私たちアテンドスタッフがキッズルームでお子様を預かるという事もありますが、やはり専門的なスタッフが担当するとお客様も安心してお任せできるので助かっています。私たちでは想定できないお子様に対する危険、例えば「ここに角があって頭をぶつけたら危ないから、保護シートを張ってください」「これは食べちゃう」「こういうことあったら良いんじゃないか」など提案してくれるので本当にありがたいです。

打ち合わせの時、ご夫婦がプランの話してるところに小さいお子さんがいるとなかなかお父さんもお母さんも集中できないと思うので、キッズルームがあると助かりますよね。

お引き渡し時にお客様アンケートを行っています。営業や現場監督への評価や建てていただいたお家に対しての評価を頂いたりするんですが、その中で「ショールームキッズルームのお陰で安心して打ち合わせができました」といったお言葉も実際にいただけています。お客様からのお声は託児スタッフにもお伝えしています。

ありがとうございます。 大雄さんでは自社の社員さんと派遣スタッフとを分け隔てなく接して下さってるんですね。

私たちも派遣の方にどんなショールームにしたいか具体的な意見を聞きたいということを言ってます。勤務中は普段から声を掛け合いながらやっていますね。お客様と接する機会が多いのは派遣の方です。雇用体系の違いで壁を作らず、お客様により良いサービスが提供できるよう一緒になって働きたいと思っています。

その中で気を付けている、意識していることはありますか?

皆さんこの仕事だけではなく他の仕事をやっていたり、やりたいことがあったり、お子さんを見なきゃいけないといったような理由があって、派遣という働き方を選んでいると思います。時間や時給という感覚はやはり正社員とは違うのかなと思います。そういったところは大切にしてあげたいなと思いますし、お休みの取り方などは要望に合わせるよう配慮はしているつもりです。

ありがとうござます。年齢層の部分はどうですか?

世代の違いはあると思いますが、弊社の場合はそういうボーダーは設けなかったですね。ある程度経験値があって、接客に慣れている方が良いと思っていました。やはり一人じゃ何もできないですから、私も。色んな人に一緒になってやってもらわないといけなので、そういう点で本当に勉強になっています。 ショールームの接客でも、若いご夫婦がベテラン主婦目線でアドバイスしてもらえると、説得力が全然違うので、安心感はあるかもしれないですね。 あと、受け身スタイルの人がいないです。自発的な人ばかりで助かってます。

御社の社長からも(スタッフ皆の)笑顔が良いと言っていただきました。

そう思います。(笑)