秋の手仕事

紅葉はまだまだな感じですが、昼夜の気温差が大きくなってきて秋の深まりを感じ
るようになりました。秋といえばやっぱり美味しい食べ物ですよね!
私が秋に必ずやることがあります。それは「栗の渋皮煮」と作ることです。
地元の同級生が栗農家さんで毎年規格から外れた栗を分けてくれます。山県市大桑を発祥
地とする「利平」という品種がねっとりとした食感で渋皮煮に向いています。
 固い鬼皮を剥くところからスタートしてでき上がりまで(量にもよりますが)およそ5時
間程度、ノンストップで作業をします。日頃の嫌なことも忘れて没頭する感じが好きなの
です。
 作業工程は至って簡単。渋皮がついた栗を重曹で赤い色が薄くなるまで数回茹でこぼし、
その度に渋を竹串などで丁寧に取ります。その後数回真水で茹でて重曹を抜いたあと、お
砂糖を数回に分けて加えて1時間ほど煮て、少し冷めた頃にお菓子用の洋酒で風味を付け、
一晩置いたら出来上がりです。難しくはないのですが、鬼皮を剥くときにキズを付けない
ように注意することと、渋をきれいにこすり取る時に根気が必要ということです。
 今年は1キロ強の栗で2回作りました。手間がかかりますが艶々に光る完成品を見ると
(自己)満足感に浸れます。お裾分けした身内や友人から「美味しい」の言葉などをもらう
と気分が上がり、手間暇かけて頑張って良かったと思います。
 素朴な甘さで栗の味を堪能できる渋皮煮は買うと結構高いので、コツコツやることが好
きな方は手作りしてみるのをオススメします。